広島県が、文部科学省から10月届いた遊具の安全指針に関する通知を、滑り台で女児(3)が首を挟んで意識不明となった廿日市市の私立幼稚園を含む県内の私立学校や幼稚園に伝えていなかったことが21日、分かった。
県学事課によると、通知は10月9日付で、国土交通省が改訂した「都市公園における遊具の安全確保に関する指針」を活用するよう呼び掛ける内容。指針は耐用年数や消耗部品の交換の目安についての注意点を新たに加えたほか、遊具への衣服の引っかかりなどへの対策にも触れている。
県は同20日には通知を受け取っていたが、県内412の私立の小中学校や幼稚園などに周知しておらず、廿日市市の事故発生を受け21日になって送付した。学事課の寺沢義信課長は「通知が遅れ申し訳ない。再発防止に努めたい」としている。