元厚生次官宅襲撃事件で、さいたま市の自宅で殺害された山口剛彦さん(66)は、1973年から2年間、福祉生活部児童老人課長(当時)として三重県に出向した。
当時の部下だった上村俊明さん(66)は、昨年6月に上京した時に一緒に酒を飲んだといい、「温かい人柄で、保育園の関係者からも親しまれていた。恨みを買うような人ではないのに」とショックを受けていた。
元厚労事務次官で、山口さんの1期後輩にあたる近藤純五郎さん(65)も先月、昼食会で一緒になったばかり。今年3月に独立行政法人福祉医療機構の理事長を退任した山口さんは「くたびれたから、身を引きたい」と話したといい、「夫婦水入らずの生活を送り始めたところだったのに……」と声を詰まらせた。
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20081118-5344510/news/20081120-OYT1T00040.htm