シャープが携帯電話用の電子部品などを製造する福山工場(福山市)で働く派遣社員約三百人を、今月から十二月末にかけて削減する方針を固めたことが二十日、分かった。
関係者によると、約三百三十人いる派遣社員の大半に当たる約三百人について、契約を途中で解除したり、更新をしない考えとみられる。
シャープは国内首位の携帯電話事業の不振が響き、二〇〇九年三月期の連結純利益が七年ぶりに前年と比べ減少する見通しで、生産体制の見直しを検討している。他の生産拠点でも派遣社員の削減などに踏み切る可能性がある。
福山工場はカメラ付き携帯電話や液晶テレビ用の部品などを製造しており、ことし三月末時点の正社員数は約千七百三十人。