2008年11月19日(水) 22時49分
カルテルの疑いでシヤッター3社立ち入り検査 公取委 (産経新聞)
三和シヤッター工業(東京都板橋区)、文化シヤッター(同文京区)、東洋シヤッター(大阪市中央区)のシャッター大手3社がカルテルを結び、ゼネコンなどからの受注に際し、受注予定者を決めたり、価格をつり上げたりしていたとして、公正取引委員会は19日、独占禁止法違反(不当な取引制限)の疑いで、3社の関係先計約20カ所を立ち入り検査し、関係者から事情聴取を始めた。3社は事実を否定しているとみられる。
公取委によると、3社は主に近畿地方でゼネコンなどから発注があった場合、何らかの手段で受注予定者を話し合って決めた。また卸売価格を上げる際にも3社で話し合いをして値上げした。公取委が立ち入り検査をしているのは、三和、文化シヤッター2社の本社や関西支社などと、東洋シヤッターの本社や東京本社。
シャッター業界は3社で9割のシェアを占めている。
3社は昭和59年と平成元年にも見積もり合わせをしてカルテルを結んでいた疑いがあるとして、排除勧告を受け、確定している。
文化シヤッターは「指摘された事実はないと認識しているが、調査には全面的に協力する」、東洋シヤッターは「事実はないと考えている」とするコメントを出した。
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