2008年11月19日(水) 20時17分
電話を心待ちにするFA中村紀(産経新聞)
自身2度目のFA権行使となった中村紀洋は「どこからか電話があるのか。ひょっとしてないのか…。交渉解禁(20日)が楽しみです」。
宣言直後は「意外」と受け取られた。2006年オフにオリックスとの契約交渉がもつれ、自由契約に。浪人も覚悟した07年2月、テスト入団で中日へ。その経緯から権利行使には当初、中村紀も消極的な姿勢だった。
しかし、落合監督は来季の三塁手には森野を固定、ウッズ退団後の一塁を新井や新外国人と中村紀で競争させる腹案を公言。「戦力として、その中に入っていないようだったから…。それがすごくショックでした」
2年で44本塁打。三塁守備で2年連続ゴールデングラブ賞。その貢献が反映されていないかのような、事実上の構想外の扱いに、自らの力をもう一度問いたい思いにかられFAを決意した。ただ中日での2年間あったからこそのFA権取得。その“恩”は忘れてない。
「球団にも落合監督にも感謝しています。ファンの熱い応援もありがたかった。これからも野球をやり続けますし、もし違う球団に行くことになっても、また僕に声を掛けてほしい」
強打の三塁手が補強ポイントの楽天が、獲得に名乗りを上げるのは決定的。将来、指導者の夢を持つ中村紀にとって、野村監督は「いろいろな知識を持っていらっしゃる方ですし、もしお話できる機会ができれば、僕も勉強になると思う」。抑え切れない熱い思いをのぞかせた。(喜瀬雅則)
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