『厳しい判決を出して、被告人から恨まれたり、仕返しをされるのでないかと心配なのですが。』
刑事裁判に参加するわけですから、心配をされる気持ちもよく分かります。
しかし、これまでに裁判官が被告人などから恨みを買って危害を加えられたという事件は、ほとんどありません。そのような心配がある事件の場合、裁判員は参加せずに裁判官だけで審理することになっています。
もちろん、裁判所でも、裁判員の安全確保のために様々な配慮をします。例えば、裁判員になった人の名前、住所などの個人情報は厳重に管理し、公にしないことになっています。
どうぞ安心して裁判に参加していただきたいと思います。もし裁判員になったことで不安や危険を感じたときは、すぐに裁判所にご相談ください。
(札幌地裁刑事第3部判事 石井伸興)