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2008年11月18日(火) 13時48分

元厚生次官夫婦、さいたま市の自宅で殺害読売新聞

山口元厚生次官夫婦が殺害された現場=読売ヘリから、今利幸撮影

 18日午前10時15分頃、さいたま市南区別所2、元厚生事務次官山口剛彦さん(66)方で、山口さんと妻の美知子さん(61)が血を流して死亡しているのを、近所の住民が見つけた。

 埼玉県警捜査1課と浦和署は、2人がいずれも刃物で刺されていることなどから、殺人事件として捜査を始めた。

 複数の捜査幹部によると、山口さん夫妻は玄関で並ぶように倒れ、ドア寄りの美知子さんには、深い刺し傷が複数あった。凶器は見つかっておらず、2人とも殺害された可能性が高いという。2人の出血は胸と腹から大量にあり、血が戸外まで流れており、近所の人から110番があった。

元厚生次官夫妻の殺害現場付近で警戒する警察官ら=青山謙太郎撮影

 玄関にカギはかかっていなかった。山口さんはワイシャツにズボン、美知子さんはシャツにスカート姿のいずれも普段着姿だった。

 山口さんは東京都出身で、1965年に厚生省(現・厚生労働省)に入省。官房長や保険局長を歴任し、96年11月に厚生事務次官に就任した。99年8月に退官している。

 山口さん宅は2人暮らし。現場は、JR武蔵浦和駅から北西約500メートルの閑静な住宅地。

http://www.yomiuri.co.jp/feature/20081118-5344510/news/20081118-OYT1T00368.htm