来年2月から日本人として初めて国際宇宙ステーション(ISS)に長期滞在する宇宙飛行士の若田光一さん(45)が17日、モスクワ郊外の「星の町」にあるガガーリン宇宙飛行士訓練センターでロシアでの最終訓練を開始、訓練の様子が報道陣に公開された。同センターで19日まで訓練を受ける。
若田さんは来年2月12日に打ち上げられる米航空宇宙局(NASA)のスペースシャトル「ディスカバリー」でISSに向かう。
約3か月後にスペースシャトル「エンデバー」で帰還する予定だが、緊急脱出などが必要になった場合はロシアのソユーズ宇宙船での帰還を余儀なくされる。このためソユーズでの生命維持装置の操作手順や宇宙服の着用方法などをロシア人講師とともに最終確認した。
また宇宙滞在の最後には「エンデバー」で打ち上げられる船外実験装置の取り付けなど、日本の実験棟「きぼう」の最終段階の組み立て作業にも携わる。
若田さんは「ロシアの(宇宙)施設は長年の有人宇宙飛行の蓄積に裏付けられ信頼性が高い」と評価。「長期滞在に向け8年間訓練してきたが、いよいよその時が来た。3か月半のマラソンで息切れせず、いい仕事をしたい」と抱負を語った。(共同)
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