十六日午前三時十分ごろ、大阪府富田林市錦織東三丁目の国道170号に毎日新聞販売所アルバイト
富田林署員が遺体近くで前部がへこんだ軽ワゴン車を発見。同署は東川さんをはねて少なくとも五キロ以上を引きずったとみて、自動車運転過失致死と道交法違反(ひき逃げ)の疑いで、駐車場近くに住む軽ワゴン車の所有者の大工
「飲酒運転だった。何かにぶつかったことは分かったが、その後は記憶にないほど必死で逃げた」と供述。逮捕直後の飲酒検知でアルコールが検出されたという。
大阪では十月、梅田で男性会社員(30)が車にはねられ、約三キロ引きずられて死亡する事件があったばかり。
逮捕容疑は十六日午前二時五十分ごろ、軽ワゴン車を運転し、東川さんのミニバイクに後方から追突。救護措置を取らずに駐車場に放置して逃走し、死亡させた疑い。
同署によると、東川さんは新聞配達中で、ミニバイク付近には新聞が散乱、ヘルメットが落ちていた。約二十メートル南側に長靴の片方が、さらに約四十メートル南側の路上でもう片方が見つかったほか、発生現場から少なくとも約百メートルの路面で、擦ったような跡が確認された。
東川さんは駐車場にあおむけで倒れ、着ていた雨がっぱの背中部分やズボンの尻はぼろぼろに破れていた。両肩の背中側の擦り傷がひどく、右側頭部も損傷していた。
軽ワゴン車は市川容疑者が普段から使っていた駐車スペースに止められており、遺体から約十メートル離れていたという。
市川容疑者は六月中旬、大阪府内で酒気帯び運転をしたとして摘発され、三十日間の免許停止処分を受けた。事件当時、免許は有効だった。