今夏、神戸市の集中豪雨で河岸にいた子どもと保護者計5人が亡くなった事故を受け、野外活動中の事故を防ぐ取り組みが活発になっている。16日は特定非営利活動法人(NPO法人)「川に学ぶ体験活動協議会」(東京)が、広島市中区で水辺のリスクマネジメント講座を開いた。
地域活動に携わる大人10人が参加し、「江の川カヌー公園さくぎ」(三次市)の指導者だった福山平成大の山下雅彦講師(34)がアドバイスした。参加者と対話する形でライフジャケットの役割も解説。浮くだけでなく、体の保温や衝撃の吸収、遭難時に発見されやすいなどを指摘し「子どもに着用する意味を理解させ、必ず使って」と求めた。
【写真説明】山下講師(奥)からライフジャケットの役割を学ぶ参加者