広島港宇品外貿埠頭(ふとう)(広島市南区)に停泊中の練習帆船海王丸(2879トン)が15日、マストに帆を張る「セイルドリル」を公開した。秋空を背景に白い帆が広がると、「海の貴婦人」と呼ばれる優美な姿に家族連れたちから拍手がわき起こった。
乗船中の国立商船高専の実習生約80人が参加した。水面からの高さが最高で約50メートルの4本のマストに上り、帆を固定していたロープを解除。「わっしょい」の掛け声に合わせて約300本のロープを甲板上で引っ張るなどし、計36枚の帆を風になびかせた。
【写真説明】秋空を背に、白く巨大な帆が映える海王丸(撮影・浜岡学)