自民党の大島理森国対委員長は12月1日に党国対委員長としての通算在任記録が1128日に達し、中川秀直元幹事長を抜いて歴代1位となる見込みだ。衆院解散・総選挙が先送りになり達成は確実だが、同時にベテランの手腕をもってしても楽でない「ねじれ」状態のまま年明けの通常国会を迎える。ねじれ国会の怖さを熟知する大島氏にとって苦悩の日々が続きそうだ。
「まだ決めたわけではない。来年の話をすると鬼が笑う」。大島氏は14日、通常国会の日程を聞いた記者団をけむに巻いた。解散が先送りとなり、民主党が対決姿勢を強めるにつれ、大島氏の口も固くなる一方だ。
2007年の参院選惨敗の党役員人事で2度目の国対委員長に就いた大島氏。麻生太郎首相は内閣発足時、信頼する大島氏に官房長官を要請したが、大島氏は衆院選が近いと判断、衆院選後なら受諾する意向を示し国対委員長再任となった。