【ワシントン14日共同】訪米中の麻生太郎首相は14日午後(日本時間15日未明)、ワシントン市内のホテルで同行記者団と懇談し、衆院解散・総選挙の時期について来年度予算成立を最優先し、解散は来春以降に先送りする意向を示唆した。首相は「景気対策を考えたら、予算は年度内にきちんと(成立させ)スタートすることが大事だ」と述べた。
首相は次回の緊急首脳会合(金融サミット)について、日本での開催を提案する考えを表明。国内の政局より、各国と連携した金融危機打開に強い意欲を表明した。
第2次補正予算案に関しては「(今国会への提出は)決してないわけじゃない。景気というのは気の部分が多いから、なるべく早く出すのがいい」と強調。帰国後の週明けにも自民党の大島理森国対委員長と会い、具体的な対応を協議する考えを明らかにした。
首相は衆院解散の時期をめぐり、細川、羽田内閣時代の1994年に予算成立が6月にずれ込んだことに触れ「景気を決定的に悪くした」と強調した。