トヨタ自動車が、車両生産工場の田原工場(愛知県田原市)で来年1月から、一部生産ラインについて昼夜2交代制度の「2直」を昼間勤務だけの1直に順次切り替える方針を固めたことが14日分かった。日米欧をはじめとする世界的な販売不振を受けた減産措置。トヨタが国内の車両工場で、減産のために1直勤務に踏み切るのは極めて異例。他工場にも広がる可能性がある。
田原工場は現在、3つの生産ラインで「レクサス」「ランドクルーザー」などを製造。このうち2009年1月から、レクサス生産ラインを1直に変更。その後、さらに別の1ラインも1直とする。
同工場の年間生産台数は六十数万台。減産規模は不明だが、長期化すれば数万−数十万台に上りそうだ。
「高級ブランド車」のレクサスは販売不振が続いている。トヨタは、09年3月期決算の業績見通しを大幅に下方修正し、新規プロジェクトも全面的な見直しを進めている。
(中日新聞)