【台北15日共同】台湾の陳水扁前総統(57)による機密費不正流用事件をめぐり呉淑珍夫人は15日、最高検の事情聴取に対し、海外口座に送金した資金は政治献金だと説明、「(夫の)陳前総統は事情を知らない」と話した。同日付の夕刊紙、聯合晩報は、最高検がマネーロンダリング(資金洗浄)や汚職などで陳前総統と呉夫人を近く起訴する方針だと伝えた。
呉夫人の弁護士によると、体調不良のため点滴を受けながら聴取を受けた夫人は、資金は公のために使うつもりだったと主張した。聴取は約3時間におよび、長女の陳幸☆氏の聴取も行われた。
一方、地元メディアによると、逮捕に抗議するためハンガーストライキを続けている陳前総統は、吐き気を催すなど体調が悪化しており、医師が強制的な栄養摂取措置を取ることも検討し始めた。拘置所周辺には約100人の支持者が集まり、支援の声を上げた。警察は付近を封鎖して警戒した。
(注)☆は女ヘンに予