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2008年11月15日(土) 17時28分

ガザ停戦、崩壊の危機 ハマスと軍の衝突再燃東京新聞

 【エルサレム15日共同】パレスチナ自治区ガザを支配するイスラム原理主義組織ハマスとイスラエル軍の衝突が今月に入って徐々にエスカレートし、6月に成立した停戦が崩壊の危機にさらされている。

 イスラエル軍は今月4日、ハマスが越境攻撃用の地下トンネルをつくったとして、ガザ地区に予防的な部分侵攻作戦を行い、戦闘や空爆でハマスの6人を殺害。これをきっかけに、ハマスが数日間で数十発のロケット弾をイスラエルに発射するなど、報復の応酬となった。

 軍は12日、再び越境攻撃でハマスの4人を殺害。ハマスは14日、ガザから約10キロ北のイスラエル中部の中核都市アシュケロンに、より高性能の旧ソ連型ロケット弾を撃ち込んだ。けが人はなかったが、アシュケロンへの攻撃が続けば、軍は大規模空爆など攻撃拡大に踏み切るとみられる。

 イスラエル、ハマスの当局者は14日、それぞれ「停戦維持を望んでいるが、攻撃されれば反撃する」との意向を表明した。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2008111501000358.html