マンションで大麻草を栽培したとして、関東信越厚生局麻薬取締部が早稲田大商学部3年の男子学生(21)を大麻取締法違反(栽培)の現行犯で逮捕していたことが15日分かった。オランダから大麻を密輸しようとした別の早大生2人と東京理科大の学生1人が千葉県警に逮捕されていたことも同日、判明した。
大学生の大麻所持などをめぐっては、昨年以降、関東学院大のラグビー部員や、慶応大、法政大などの学生が相次いで逮捕され、学内での売買や吸引などの実態が明らかになっている。
逮捕された3人の早大生はいずれも起訴され、執行猶予付きの有罪判決を受けて退学処分。早大広報室によると、千葉県警に逮捕された2人はマレーシアからの留学生と、日米2重国籍の学生だという。このほか、事件にかかわったとされる別の日本人学生(20)が休学を申請、行方が分からなくなっているという。
早大と東京理科大は同日「誠に遺憾に思う」などとコメントしたが、記者会見は開かなかった。
麻薬取締部の調べでは、商学部の男子学生は8月18日、東京都豊島区内のマンションで大麻草4本を栽培していた疑い。6月末、東京都品川区、無職落合光太郎容疑者=(34)、同法違反のほう助の疑いで逮捕=から種10個を1万1500円で購入したといい「大学でオランダに関する講義を受けて興味を持った」と話しているという。
麻薬取締部は、落合容疑者が全国の約2100人に種を販売し、約3200万円を売り上げていたとみている。各地の麻薬取締部が、商学部の学生のほかに、落合容疑者から大麻を譲り受けた12人を既に摘発(うち10人逮捕)している。
千葉県警が逮捕した早大の2人と東京理科大の1人は、5月29日、アムステルダムから成田空港に着いた国際航空郵便で大麻草を密輸しようとした疑い。
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