【台北14日共同】台湾の陳水扁前総統(57)による機密費不正流用事件をめぐり、最高検は14日、前総統の長男の陳致中氏と妻の黄睿☆氏から約4時間にわたって事情聴取し、帰宅を認めた。弁護士らによると、資金管理を担っていたとされる長男夫妻は、スイスなどに持つ銀行口座の調査を認める文書を提出。地元メディアはこれにより捜査が大きく進展する見通しと報じた。
一方、陳前総統は14日も収容先の独居房で逮捕に抗議するハンガーストライキを続行。周辺には南部などから支援者数百人が集まった。
長男夫妻は頻繁に海外渡航し、スイスやシンガポールなどの銀行口座を管理していたとされる。中央通信社によると、最高検関係者は「帰宅を認めたのは文書に署名し、十分な説明をしたためだ」と明かした。
(注)☆青の月が円、右に見