【ワシントン13日共同】オバマ次期米大統領は13日、大統領選の勝利に伴い16日付で上院議員を辞職すると発表した。これによって上院(定数100)から黒人議員が姿を消すことになり、後任に黒人のジェシー・ジャクソン・ジュニア下院議員(43)が指名されるかどうかに関心が集まっている。
6年の任期のうち2年を残して辞職するオバマ氏は「上院議員としてイリノイ州の人びとのために働けたのは、人生でも最も名誉なことだった」とする声明を発表、今後は大統領として米国民の夢や希望の実現に尽力すると誓った。
空席となった上院議員は州法に基づき、民主党のブラゴジェビッチ知事が指名するため、上院の勢力図に変化はない見込み。焦点は後任人事となっている。
注目は有力黒人指導者の息子であるジャクソン・ジュニア氏。指名されればオバマ氏に代わって唯一の黒人上院議員となり、次世代の黒人政治家として脚光を浴びることになる。