関東地方中心に家電量販店を展開し、経営再建中のラオックスは14日、来年3月末までに不採算店舗を19店舗閉鎖し、グループ全体で52店舗(今年9月末)から33店舗にすることを柱とした再建計画を発表した。19店舗の具体名は明らかにしていない。
家電量販店業界は、最大手のヤマダ電機を筆頭に大型店の店舗数が増加し、競争が激化。加えて世界的な金融不安に伴う消費動向の変化などから追加の店舗閉鎖が必要と判断した。ラオックスは今年3月末から9月末にかけて既に23店舗を閉鎖しており、本年度中だけで計42店舗を閉鎖することになる。
再編に伴って店舗従業員を9月末の672人から来年3月末までに430人に減らすほか、92人いる本社従業員も半減させる方針。物流体制も拠点数の縮小などで経費を削減させる。
ラオックスはこの日、店舗再編に伴い2009年3月期の連結決算見通しを下方修正し、純損失が従来予想の5億円から53億円に拡大すると発表した。
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20081114-OHT1T00322.htm