金子一義国土交通相は14日の記者会見で、川辺川ダム(熊本県)や大戸川ダム(大津市)の建設計画について、地元知事から反対が相次いだことを受け「手続きのどこに問題があるのか、(自治体の)財政負担の在り方をどう考えるか見直していく」と述べ、ダム整備の在り方を見直す考えを明らかにした。
さらに金子氏は「事務方に任せるだけではなかなか進まない」と話し、作業を急がせる考えを示した。ただ川辺川、大戸川両ダムの建設問題に見直しの結果を反映させることについては、時間的には難しいとしている。
金子氏の指示を受け国交省は今後、見直しの具体的な進め方を詰めるが、金子氏はテーマや検討に参加する人選などは「これから考えていきたい」と述べるにとどまった。
ダム建設に自治体が反対する背景に、国直轄事業でも事業費の3分の1を負担することなどが財政難のため難しくなっていることもあると国交省は見ている。