政府は14日午前の給与関係閣僚会議と閣議で、国家公務員の月給と期末・勤勉手当(ボーナス)を据え置く一方、国の医療機関で働く医師の手当増額を求めた2008年の人事院勧告の完全実施を決めた。月給、ボーナスとも据え置くのは06年以来、2年ぶり。
政府は関連法案の今国会提出を目指す。
ボーナスは年4・5カ月。給与の据え置きにより、一般行政職の平均年収は644万3000円(41・1歳)となる。
医師の手当増額は、国立がんセンターを含む高度専門医療センターなどの医師確保が目的。ほぼすべての勤務医が対象となる初任給調整手当を平均で年間約127万円引き上げ、民間医療機関との格差を縮める。
また、1日8時間としている所定勤務時間を09年度から15分短縮して7時間45分とする。このほか、本省勤務の若手職員に対する手当も新設する。