政府・与党は13日、30日までの臨時国会の会期を延長せず、2008年度第2次補正予算案を、来年1月召集の通常国会冒頭に提出する方向で調整に入った。来週中にも、麻生太郎首相が最終決断する。
首相は、2兆円規模の定額給付金など追加経済対策の裏付けとなる2次補正予算案と関連法案を今国会に提出して、成立を図る意向だった。
しかし、2次補正予算案の編成作業は急いでも今月下旬までかかるほか、民主党は審議引き延ばしも含めて徹底抗戦する方針で、会期を延長して補正予算案を提出しても、早期成立は期待できない情勢が強まっていた。
また、12月は09年度予算編成や税制改正の議論に集中する必要があり、会期延長・補正予算案提出による国会の混乱を避けるべきだとの意見が政府・与党内に続出していた。
首相はこうした状況を踏まえ、2次補正予算案の提出を通常国会に先送りしたほうが得策との判断を強めており、首相周辺は13日、「今の状況なら99パーセント先送りだ」との見通しを示した。
(中日新聞)