経済産業省は14日、アクリル製の密閉型水筒が割れ、手などに重いやけどを負う事故が、昨年6月から今年8月にかけて3件起きたと発表した。消費者に取扱説明書の注意事項を確認するよう呼び掛けた。
うち2件はプラスチック製品製造・販売のアスベル(奈良県大和郡山)製の水筒「D−222」で、昨年6月に静岡県で、同8月に愛知県で事故が発生。残り1件は今年8月神奈川県で、岐阜プラスチック工業(岐阜市)が製造し、良品計画が取り扱っている「アクリル冷水筒・M」が割れた。
経産省によると、熱湯を入れて冷めないうちにふたを密閉したため、容器が割れて熱湯などが噴き出した。アスベルは取扱説明書などで熱湯を入れた場合は冷めるまでふたを閉めないよう注意していたが「熱湯OKと表示されていたため、消費者は冷めないうちにふたを閉めることができると誤解した」(経産省)という。