ジャスダック上場の不動産会社ディックスクロキ(福岡市)は14日、福岡地裁に民事再生手続きの開始を申し立て、受理されたと発表した。不動産市況の冷え込みで資金繰りが急速に悪化した。負債額は182億円。同日付で福岡地裁から保全命令を受けた。
ディックスクロキは1984年に商業ビルのコンサルタント業として創業。福岡地区を中心に賃貸マンションやオフィスビルの開発、管理を手掛けた。不動産ファンドなどを対象に開発物件を1棟売りする手法で業績を伸ばし、2008年3月期(単体)は売上高が268億円、純利益が8億円といずれも過去最高を達成していた。