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2008年11月13日(木) 06時04分

ケータイ小説女性作者、女子高生にわいせつスポーツ報知

 インターネットに掲載した自作の「ケータイ小説」を通じて知り合った高校1年の女子生徒(16)にわいせつな行為をしたとして、兵庫県警少年育成課は12日、県青少年愛護条例違反の疑いで横森みさ子容疑者(35)を逮捕した。調べでは、同容疑者は今年7月、神戸市内のホテルで女子生徒の体を触るなどした疑い。容疑を認めているという。また、生徒に対し「抱きしめて」「一緒にいたい」など100通以上のメールも送っていた。
茨城からはるばる 中高生を中心とした若者に人気の「ケータイ小説」が、事件のきっかけとなった。

 兵庫県警によると、横森容疑者はインターネット上の小説サイト(すでに閉鎖)で、自らのページを開設。「MISA」というハンドルネームで、「恋愛小説というよりも『星の王子さま』のような物語」(捜査関係者)を執筆していた。

 この小説のファンだったのが、兵庫県明石市に住む高校1年の女子生徒。掲示板に感想を書き込んだり、今年2月下旬には横森容疑者に「ファンです。あこがれています」などのメールを送った。これをきっかけに2人は連絡を取り合うようになる。
学校へ送り迎え 4月と5月に、茨城県に住んでいる横森容疑者が神戸市まで来て、同市内のシティーホテルで女子生徒と会った。同容疑者は7月11〜13日にも神戸市に宿泊し、ホテルで女子生徒の体を触るなどしたという。タクシーでホテルから学校への送り迎えもしていた。

 4月に会って以降、横森容疑者は女子生徒に対し「かわいい」「一緒にいたい」「早く会いたい」「抱きしめて」など、100通以上のメールを送っていた。

 調べに対し、横森容疑者は容疑を認めている。同容疑者はコーヒーショップのパート店員。結婚しており子供もいるという。

 母親が女子生徒の様子がおかしいことに気付き、県警に届け出たことで事件が発覚した。生徒は「信頼していたのに裏切られた。怖かった。ショックです」などと話しているという。

 「ケータイ小説」は、携帯電話のサイトにアクセスすれば、誰でも発表でき、読むことができる。書籍化されることも多く、「Deep Love」や「恋空」などのベストセラーも生み出している。

http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20081113-OHT1T00055.htm