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2008年11月12日(水) 21時37分

<金融庁>ネット専業「ジョインベスト証券」に業務改善命令毎日新聞

 金融庁は12日、野村ホールディングスの100%子会社でインターネット専業の「ジョインベスト証券」(東京都港区)に対し、投資家への連絡の不備で売買機会を失わせたとして、金融商品取引法に基づく業務改善命令を出した。

 金融庁によると、ジョインベスト証券は相場が急騰した10月14日、売買システムの能力を上回る買い注文を受け、投資家への売買成立が大幅に遅延。顧客側のネット取引画面は、取引が成立していないことを示す「失効」表示のままで、取引成立を示す「約定済み」となったのは16日未明になってからだった。さらに、同社は約定の取り消しを求める顧客の要求に25日まで応じなかった。

 金融庁は、同社に対し、顧客への説明の徹底のほか、原因究明と責任の明確化を求め、12月11日までに改善状況を書面で提出するよう命じた。同社は福井正樹社長の報酬3カ月分を3割カットなどとする処分を発表した。【永井大介】

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