【台北11日共同=浜口健】台湾の
陳氏は二〇〇〇年、民主進歩党(民進党)初の総統として就任、今年五月まで二期八年を務め、台湾の自立化路線を進めた。逮捕は党再建を図る民進党にとって大打撃となり、与野党対立の激化も予想される。
最高検は国民党の
台湾メディアによると、陳氏の関与が疑われているのは総統府機密費の不正流用や、海外の銀行口座を使ったマネーロンダリング(資金洗浄)など五件。最高検は二カ月以内の拘束期間中に起訴するかどうかを決める。
一方、最高検前には十一日、陳氏の支持者多数が集まり、無罪を主張。機動隊や警官ら数百人がバリケードなどを設置したほか、拘置所前などを含め、治安当局は約五千人態勢で抗議行動を警戒している。
陳氏は出頭前「『台湾の主権』を強く主張する自分は、統一に向かう国民党と(中国)共産党にとって最大の邪魔者だ」と述べ、捜査は政治的なものだと強調した。
機密費不正流用をめぐっては、〇六年、陳氏の