マレーシアのシンパン・ルンガ付近で十一日午後、日本人の観光客十三人と添乗員一人を乗せたバスが単独事故を起こした。観光ツアーを主催したワールド航空サービス(東京)などによると、長野県軽井沢町長倉、元眼科医柴田根仁さん(83)が死亡、十二人が重軽傷を負い、うち神奈川県の女性(69)と女性添乗員(27)が入院した。
このほか、マレーシア人の運転手と日本語ガイドも軽傷という。
外務省によると、バスはワールド航空サービスが現地でチャーターし、マラッカからマレー半島南端のジョホールバルに向かっていた。
同社によると、現場はクアラルンプールの南東約二百五十キロの主要道路で、事故当時は激しい雨が降り、前方の車をよけるため急ブレーキをかけたところ、スリップしてガードレールに衝突、道路下の小川に転落したという。
ツアーの一行は成田空港発着の「古都マラッカ歴史散歩の旅」という六日間のツアーに参加していた。