兵庫県の
井戸知事は同日夜、神戸市内で記者団に「言葉遣いが適切でなかったということは反省しなければならない」と釈明。さらに「関東で震災が起きたときに、関西が首都機能を引き受けざるを得ないという意味だった。大災害が望ましいとは言っていない」と強調した。
阪神大震災の被災地の知事発言に各地の反発は必至だ。
会議では近畿二府四県と周辺県の知事が、地方分権や近畿地方の経済について議論。井戸知事は「関東大震災が起きれば相当ダメージを受けるから、これはチャンスですね」と述べた。
その上で「チャンスを生かさなきゃいかん。そのための準備をしておかなきゃいかんということが物理的にはある」として、企業を関西に呼び戻すことが必要と訴えた。
さらに金融やマスコミの機能が東京に集中している現状に触れ、防災首都機能の移転が不可欠だと指摘した。
会議終了後の記者会見で大阪府の
井戸知事は旧自治省出身。阪神大震災翌年の一九九六年に副知事に就任、二〇〇一年に知事に当選した。