尾道市中心部の歴史的な町並みを残すため、市が建物の外観の改修費を補助する「まちなみ形成事業」の対象に、千光寺山斜面の西土堂町にある洋風の長屋が選ばれた。補助第3号で、2005年以来3年ぶりとなる。
長屋は昭和初期の建築とみられ、木造平屋128平方メートル。モルタルの下地で凹凸のある外壁や屋根の形など見た目は洋風で、内部は和風。地元の地主が大正末期から昭和初期にかけて建築し、今も15棟が残る洋風住宅群の1棟を成す。
補助金は195万3000円。老朽化が進む外壁や屋根などを建築当初の姿に復元し、年度内の完成を目指す。
【写真説明】まちなみ形成事業の対象に決まった洋風の長屋(点線内)