2008年11月12日(水) 17時16分
【元Vシネ女優2回公判ライブ】(14)「彼がいるから私がいる」「いてくれるだけで幸せだった」愛情を強調(産経新聞)
《秋葉康弘裁判長による木村衣里(えり)被告への質問が続く。裁判長は事件当日の今年1月26日朝、木村被告が藤家英樹さんの出血に気付いた後、すぐに救急車を呼ばなかったことに疑問を持っているようだ》
裁判長「病院へはすぐに行った方がよかったのではないですか?」
■写真&法廷ライブ■ 元Vシネ女優の傷害致死事件〜公判の全記録
衣里被告「(いざとなれば)救急もあったし、彼が『病院へ行きたい』と言えば連絡するつもりでした。彼にも『病院へ行きたい?』と聞きました」
裁判長「(藤家さんの背中の刺し傷を見てから)ベッドに血が付いているのに気付くまで、どのくらいの時間がかかったのですか?」
衣里被告「5分もたってない…数分のできごとだったと思います」
裁判長「『藤家さんがベッドに横になった後に布団をかけてあげた』ということですが、家の中は寒かったのですか?」
衣里被告「暖房はつけっぱなしでしたが、1月26日でしたし、(藤家さんは)下半身裸だったうえ、ずっと床の上だったので、当然下半身は寒かったと思います」
裁判長「普通じゃない様子で寒がってはいなかったですか?」
《出血による体温低下に気付かなかったかを聞きたいようだ》
衣里被告「特に主張はありませんでした」
裁判長「あなたは『ベッドに血が付いているのを見て、ほかにもけががあるかもしれないと思った』ということですが、確認はしなかたのですか?」
衣里被告「出血の量から動かしてはいけないと思ったので、確認はしていません」
《衣里被告にとって苦しい答えが続いたが、ここで秋葉裁判長からは事件当時の衣里被告の室内の写真が示され、衣里被告は身を乗り出して写真をのぞき込む。傍聴席から写真を見ることはできないが、やり取りを聞く範囲では掃除機のホースと本体が離れた状態で室内に無造作に置かれているなど、かなり散らかった様子のようだ》
裁判長「いつも暴力が振るわれた後、室内が散乱していたということですが、写真と同じ状況になっていたのですか?」
衣里被告「似ていると思います」
裁判長「掃除機のホースと本体が離れたような状況は、今まで何回あったのですか?」
衣里被告「記憶しているときでは、彼がホースの部分を振り回し、私の顔の側面にぶつかったときに(本体とホースが)離れました」
裁判長「(藤家さんが)帰ってきたときもそういう状態だったのですか?」
衣里被告「掃除機は普通の状態でリビングの入り口に置いてありました」
《前日の法廷で女性鑑定医が「彼女たちのプレイはまず、掃除機のホースをつかんで振り回し、彼女の頭を殴る(ことから始まる)」と証言している。裁判長は衣里被告の記憶がないとされる事件当日も、掃除機を使った激しい暴力があったかどうかを確認したかったのだろうか》
《最後に裁判長は罪状認否で「大切な彼を傷つけることは絶対にありません」と発言した衣里被告に、藤家さんのことをどう思っていたかを再び尋ねた》
裁判長「あなたは藤家さんのことが好きだったということですか?」
衣里被告「はい」
裁判長「どういうところが好きだったのですか?」
衣里被告「彼の存在すべてが好きでした。尊敬しているし、感謝していました。彼がいるから私がいる。彼はそういう存在でした」
裁判長「藤家さんが具体的にあなたに何かをしてくれたということですか?」
衣里被告「そばにいてくれるだけで幸せでした」
《最後の質問に衣里被告は涙を詰まらせながら答えた。ここで秋葉裁判長からの被告人質問は終了。約40分間の休廷に入った》
=(15)に続く
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