2008年11月12日(水) 12時55分
【元Vシネ女優2回公判ライブ】(3)ほお、胸…法廷のモニターに映し出された身体の傷跡(産経新聞)
《藤家英樹さんの姉の供述調書の朗読が終わり、検察側は引き続き女性検察官が木村衣里被告の身上経歴書を読み上げる。次に控える被告人質問の時間が迫っているのか、女性検察官は早口で読みあげる》
■写真&法廷ライブ■ 元Vシネ女優の傷害致死事件〜公判の全記録
検察官「長女として生まれ、ぜんそくの持病があり空気がいいということで子供のころは静岡で暮らしました。美術が好きで東京のデザイン専門学校に入りましたが、ストーカーにつけられたため専門学校を中退しました。この時の対応から警察には不信感を抱いています」
《この日の法廷でも白い薄手のVネックの上に黒いジャケット、黒のジーンズ姿の衣里被告。10代のころからストーカー被害にあっていたことが明かされた》
検察官「26歳までレースクイーンやキャンペーンガールなどの仕事をしていましたが、腹痛のため病院に行ったところ、卵巣嚢腫と診断されました。そのため体調を考えて実父が経営するマーケットリサーチ会社の事務をするようになりました」
《華やかな表舞台から去った背景には、若くして女性として深刻な病気になっていたことが影響していた。その後経歴は学生時代に言及する》
検察官「静岡で小、中学校を卒業して推薦で浜松の高校に入学しました。体育はぜんそくで苦手でしたが、部活では茶道部に入り、副生徒会長としても活躍しました」「平成17年春に3000万円でマンションを購入しました。月々8万円くらいの返済でした。預貯金は100万円くらいあります。勤務先からは月々20〜25万円くらいもらっています」
《衣里被告の資産関係について述べる検察官。藤家さんは生活保護を受けて暮らしていたが、衣里被告はマンションの資産を持つほか、定期的に給料ももらっていたいた。2人の関係を考えると衣里被告が藤家さんに対し、経済面でも支援していたように感じられる》
検察官「現在、頭部外傷のほかに両手打撲などの傷があり、寝るときには湿布を貼っています」
《藤家さんとの“生活”の影響なのか今も打撲などのけががあるという。身上経歴書の最後で検察官は衣里被告の身長、体重を明らかにする》
検察官「身長は172センチです。体重は50キロです」
《続いて弁護側が、提出した衣里被告の神経外科での診察記録を読みあげる》
弁護人「木村さんは平成18年8月30日に硬膜外血腫で診断を受け、同年9月4日には外傷による不眠症、同年11月6日には頭部外傷、事件後の20年1月28日には頭部外傷と外傷性ショックなどで診察を受けました」
《弁護側は「事件数年前からSM行為が激しくなり衣里被告が脳震盪(しんとう)を起こすようになった」と主張している。それを裏付けようとしているように、2年ほど前から病院に通うようになっていることを述べた》
《続いて弁護人はモニターで実際の衣里被告のけがの様子を写真を示して説明する。左ほおや胸部、頭部などに多数の打撲傷や皮下出血に外傷があることが分かる。衣里被告は傍聴人に全身の傷を見られることをどう感じているのだろうか。被告人席でジッとしたままで、モニターを眺める姿からは、その気持ちは読み取れない》
=(4)に続く
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