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2008年11月11日(火) 23時31分

新たに「裏金」278万円 京都府知事部局の4分の1で判明産経新聞

 京都府の広域振興局で裏金とみられる現金が見つかった問題を受け、全庁調査を進めている府は11日、知事部局内の約4分の1にあたる部署の金庫で、不正経理や事務処理ミスで生じたとみられる約278万円分の現金や商品券などが見つかったことを明らかにした。出納簿には職員の忘年会への支出をうかがわせる記述もあり、府の山田清司職員長は「府民の皆さんに改めて深くおわびしたい」と陳謝。府は引き続き調査を進めるが、ずさんな管理態勢が問われそうだ。

 府は、本庁と出先機関計179部署で調査を実施。その結果、計43部署で、出所や使途が判然としない現金や金券が見つかった。

 このうち、公費と出所不明の現金を一元的に出納簿で管理した裏金とみられる金は計33万4060円。出納簿の最も古い記録は昭和62年で、大半は祝い金や慶弔費に充てられたとみられるが、「親睦会忘年会寸志」「雑収入(リョヒ)」などの記述もあり、公金が私的流用された可能性がある。

 また、出納簿がなく出入先不明の現金は計15万9564円。入手経緯不明の商品券や図書券なども計62万5557円分見つかった。府労働委員会事務局では、平成7〜18年度分に印刷やタクシー業者への「預け金」が7件確認され、預金残高は12万395円だった。

 このほか154万1944円は、証紙などを販売した際に渡し忘れた釣り銭や未精算の事業費など、事務処理ミスで公金に戻し忘れた現金だった。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081111-00000646-san-pol