広島県内447の保育所が子育て中の地域住民に園庭を開放したり、遊戯への参加を呼び掛けたりする「あなたの保育所づくりしませんか?キャンペーン」(広島県、県保育連盟連合会など主催)が10日、始まった。県単位での保育所の一斉開放は全国初の試み。16日まで。
熊野町の「保育所ひかり学園」(光本正伯園長)には、地元の親子連れ6組が訪問した。1—2歳の園児11人と紙芝居や絵本の読み聞かせを楽しんだり、カキの実や松ぼっくりを使った工作を体験したりした。
国が3月に示した新しい保育所保育指針で、「地域の子育て支援拠点」としての役割が位置付けられたのがきっかけ。2001年に大阪教育大付属池田小で起きた校内児童殺傷事件以来、遠ざかった保育所と地域の距離を近づけようと企画した。
【写真説明】ひかり学園の園児と一緒に絵本の読み聞かせを楽しむ親子連れ