2008年11月11日(火) 01時02分
ファニーメイが289億ドルの赤字、米住宅市場低迷で(読売新聞)
【ニューヨーク=池松洋】米連邦住宅抵当公庫(ファニーメイ)が10日発表した2008年7〜9月期決算は、純利益が289億9400万ドル(2兆8900億円)の赤字だった。
赤字幅は前年同期の13億ドルから大幅に拡大した。
世界的な金融危機の発端となった米住宅市場の低迷が長期化していることが鮮明になった。
同社はサブプライムローン問題をきっかけに経営が悪化し、9月には米連邦住宅貸付抵当公社(フレディマック)とともに米政府の管理下に置かれた。
7〜9月期決算が悪化したのは、住宅価格の下落に歯止めがかからず、将来の業績改善を見込んで計上していた繰り延べ税金資産を214億ドル取り崩したことが要因だ。住宅ローンの焦げ付きに備えて計上した貸し倒れ引当金が92億ドルと前年同期(12億ドル)から8倍近く増えたことも財務を圧迫した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081111-00000004-yom-bus_all