徳島県は十日、中国産や台湾産のウナギのかば焼きを徳島県産と偽装して販売したとして、同県阿南市の水産物卸会社「丸源水産」に対し、日本農林規格(JAS)法に基づき是正を指示した。
徳島県警は同日までに丸源の
県は、丸源から仕入れたウナギを徳島県内のスーパー二十九店と香川県内の二店で販売していた徳島市川内町の「キョーエイ」も景品表示法に基づき注意。キョーエイは県に対し「偽装ウナギとは知らなかった」と説明している。
県によると、丸源は二〇〇六年十一月から今年六月までに、原産地が中国や台湾の冷凍ウナギのかば焼きや白焼き計一一・七トンを仕入れ、徳島県産と表示した箱に詰め替えて販売した。偽装の理由について、片山社長は県の調査に「徳島産の仕入れができなかった」と話している。
丸源がウナギを仕入れたのは阿南市の水産物卸会社「アオキ淡水」。同社は丸源から依頼されて産地証明書を偽装していた。ただ当時のJAS法では違反にならないという。