量販店「ドン・キホーテ」への放火未遂容疑で逮捕された会社員関根英雄容疑者(36)が神奈川県警の調べに「放火をしてドン・キホーテの株価を下げてもうけようと思った」と供述していることが11日、分かった。
同社の株価は犯行日前後、一時下落していたが、県警は関根容疑者が同社株の「空売り」で利益を上げた疑いがあるとみている。県警は証券取引等監視委員会と協議し、金融商品取引法違反(暴行)容疑の初適用を目指し、捜査を進めている。
空売りは株を持っていないのに証券会社などから株を借りて売り、株価が下がったところで買い戻して差益を狙う方法。金融商品取引法は相場変動目的で、根拠のない情報を流す「風説の流布」や、暴力的な手段を使う「暴行」「脅迫」を禁じている。
関根容疑者は10月、地元新聞社に「ドン・キホーテへの制裁を行う」との脅迫文を送ったとして威力業務妨害容疑で逮捕され、横浜市緑区の「東名横浜インター店」に7月にガソリンをまいて火を付けた放火未遂容疑で再逮捕された。5月に横浜市中区の「港山下店」であった不審火についても犯行を認めているという。
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