2008年11月11日(火) 14時13分
【元Vシネ女優初公判ライブ】(2)事件当日もSMプレイか 検察「事件前に2人ともケガ」(10:10〜10:15)(産経新聞)
《女性検察官が冒頭陳述の読み上げを続ける。後ろに貼り出された「時系列表」と書かれた紙には、犯行当日の2人の行動が色分けして記されている。木村衣里被告は、身じろぎもせず、正面の女性検察官をまっすぐ見つめている》
■写真&法廷ライブ■ 元Vシネ女優の傷害致死事件〜初公判全記録
女性検察官「犯行前日の平成20年1月25日夜、被告は東横線自由が丘駅で藤家英樹さんと待ち合わせ、アルコール類などを購入した後、被告宅に帰宅しました」
《読み上げる口調も、ゆっくりとした「ですます調」だ》
《藤家さんは翌朝の午前4時45分ごろ、1人でコンビニに買い出しへ。家で待つ衣里被告のために酒などを買い込んだというが、この後、悲劇は起きた》
女性検察官「藤家さんが外出する前か帰宅した後、被告は自宅で藤家さんから暴行を受け、顔面や両腕などにけがを負いました。その際、藤家さんも被告から暴行を受け、顔面擦過傷などのけがを負いました」
《これまでの冒頭陳述で、検察側は「衣里被告にはSM趣味があった」と指摘。これもSMプレイの一種だったのだろうか。いずれにしても、この日はただの性的プレイには終わらなかった》
女性検察官「藤家さんが午前5時ごろに帰宅した後、被告は部屋にあった果物ナイフで、ジャンパーの上から藤家さんの背中を1回刺しました。被告は午前6時40分ごろに119番通報しましたが、藤家さんは搬送先の病院で死亡が確認されました」
《藤家さんの死因は、肺損傷による失血性ショック。衣里被告が刺した傷が致命傷になったのかは、今回の裁判の大きな争点の一つだ》
《続いて女性検察官が「次は本件の争点について説明します」と前置きすると、男性検察官が指示棒を持って、争点についてまとめた紙の前に立った》
《紙には「第1 被告人が被害者を刺した」「凶器は果物ナイフだった」の文字。TVのバラエティー番組でおなじみのクリップボードのように、一部は白い紙で隠されている。女性検察官は説明に合わせて紙をめくると、「着衣には被害者のけがと合致する位置に痕跡」といった文章が登場した。立証する内容をより細かく示したもののようだ》
女性検察官「藤家さんの着衣には、けがと合致する位置に刃物が刺さった痕跡がありました」
《横に立った男性検察官も、先の赤い指示棒で該当箇所を指し示している》
女性検察官「次に…。ええと、すいません、ちょっと待ってください」
《ここで、説明が中断した。横の男性検察官が、なにやら一生懸命パソコンをいじっている。どうやら予定していた画像がでないようだ》
女性検察官「失礼しました。モニターをご覧ください」
《法廷の両側の壁に設置された大型モニターに、洋服のイラストが表示された。イラストの各所には×印がつけられており、どうやら、藤家さんが死亡時に来ていた洋服のようだ》
女性検察官「×印の位置が、刃物が刺さった痕跡のある位置です」
《衣里被告は、まっすぐモニターを見つめているが、あまり表情は変わらない》
=(3)に続く
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