2008年11月10日(月) 21時41分
射殺事件「有罪に疑問」判決を破棄、高裁に差し戻し(読売新聞)
大阪府豊中市で2003年、焼き肉店経営・岡森信也さん(当時28歳)が射殺された事件で、強盗殺人罪などに問われた元従業員・浅田和弘被告(33)の上告審判決が10日、最高裁第2小法廷であった。
古田佑紀裁判長は、浅田被告を犯人とするには疑問があるとした2審・大阪高裁判決を破棄、審理を同高裁に差し戻した。
浅田被告は03年11月26日、岡森さんの自宅前で岡森さんを背後から射殺、現金約50万円入りのバッグを奪ったとして、起訴された。1審・大阪地裁は浅田被告に無期懲役を言い渡したが、2審は、拳銃入手を手助けしたとされる男2人(いずれも実刑確定)の供述の信用性を否定。審理を1審に差し戻す判決を言い渡し、検察、弁護側が上告していた。
最高裁判決は、「2人が服役を覚悟の上で、事実に反してまで、拳銃入手の仲介を供述するとは考えにくい。供述は重要な部分で一致しており、高い信用性がある」と判断した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081110-00000055-yom-soci