2008年11月10日(月) 03時25分
アミノ酸つなぐ酵素発見=バイオプラスチックへ応用期待−福井県立大(時事通信)
リジンという天然のアミノ酸を多数つなげた「ポリリジン」を合成する酵素を、福井県立大学の浜野吉十講師らと化学大手チッソの研究グループが発見した。ポリリジンの構造はナイロンに似ているため、この酵素を活用した大量合成により、天然資源から作られ土に返りやすいバイオプラスチックへの応用が期待される。研究成果は10日、米科学誌ネイチャー・ケミカル・バイオロジー電子版に掲載された。
ポリリジンは、土壌中にいる放線菌が作り出し、現在は食品の保存料として利用されている。研究グループは、放線菌からタンパク質の溶液を低温下で抽出し、リジンを結合する新しい酵素を取り出すのに成功した。
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