2008年11月10日(月) 23時37分
「輪番制」で大阪府内の4病院が救急再開へ (産経新聞)
大阪府が12月から救急当番病院の「輪番制」を導入することに伴い、医師不足など受け入れ態勢の不備を理由に「救急告示」を一度取り下げた府内の4病院で、救急患者の受け入れを再開することが10日、分かった。来週にも開く府救急医療対策審議会(告示小委員会)で救急病院告示の認定が答申される見通しで、来月7日から「輪番制」の救急態勢が始まる予定。
府医療対策課によると、輪番制の導入とともに今年度の「救急告示」を更新するのは91病院。うち新規や追加分の更新は11病院で、一度取り下げた救急告示を復活するのは市立泉佐野病院(泉佐野市)の外科など4病院4科。今年3月の救急病院に対するアンケートで「新たな診療科目で輪番制の参加を検討する」との回答が多く寄せられていたことから、「おおむね予想通りだが、例年の新規・追加は1ケタ台であることに比べると(11病院は)多い」(同課)という。
救急病院の認定基準はこれまで、入院や手術に即応できる態勢を毎日24時間維持していることが条件だったが、輪番制の導入によって、1週間で1日以上か年間50日以上で24時間受け入れる態勢が取れるのであれば可能となる。
来週の審議会小委での答申を受け、府は来月7日をめどに輪番制による救急認定を府公報に登載するほか、保健所や各自治体、消防機関など関係機関に通知する。
今年6月から医師不足を理由に内科と外科で「救急告示」を取り下げ、夜間・休日の時間外診療を休止した市立泉佐野病院では外科の救急再開に加え、脳神経外科の救急搬送受け入れを始める方針。丹治清一事務局長は「早い時期に外科の救急を再開できてよかった。内科でも早い時期の救急再開を目指したい」と話している。
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