2008年11月09日(日) 15時00分
麻生首相、3年後以降の消費税アップに理解求める(産経新聞)
麻生太郎首相は9日、茨城県ひたちなか市の那珂湊魚市場を視察するとともに、水戸市内で街頭演説を行い、「向こう3年間ぐらいは景気対策をやらない限りは不景気から抜け出すことはできない。その上で経済のパイが大きくなったところで消費税を上げさせてくださいとお願いしている」と述べ、3年後以降の消費税率引き上げに改めて理解を求めた。この日の遊説は、全国規模で展開する地方遊説の第1弾となる。
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首相は昨年の自民党総裁選で福田康夫前首相に敗れた後、全国161カ所を行脚した。首相就任後も地方再生を政権の最重要課題に掲げており、全国的な地方遊説はこうした姿勢をアピールする狙いがある。自民党茨城県連は過去の総裁選で、麻生首相を支持しており、今回の視察と遊説は“お礼行脚”の位置づけもある。
午前10時半ごろ、ひたちなか市に到着した首相は、那珂湊漁協関係者と意見交換会で「なかなか現場に回らないと世の中は分からない。ぜひ現場の話を聞かせてほしい」と呼びかけ、燃油高で苦しむ漁業の実態について意見を聴いた。視察した市場では、魚介類の値段を聞くなど精力的に市場内を回った。
この後、首相はJR水戸駅前で街頭演説したほか、同県つくば市でも「筑波宇宙センター」などを視察する。同日夜には東京・渋谷の居酒屋で、学生と意見交換する予定。
首相は当初、8日に福島県内で遊説する予定だったが、河村建夫官房長官が同日、横浜市内での式典に出席したため見送り、この日が地方遊説のスタートとなった。
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