日本三大火祭りの一つで、三十三本のたいまつが晩秋の夜空を焦がす「
たいまつは長さ約六—十メートル。約百五十人の地元の高校生らが最も大きな「大松明」(直径約二メートル、長さ約十メートル、重さ約三トン)を山の上まで担ぎ上げると、すべてのたいまつが次々と点火。肌寒さの中、集まった観客は火の粉を浴びながら、赤々と燃えるたいまつに見入っていた。
松明あかしは十六世紀後半、伊達政宗の侵攻を受けた城を守るため、領民がたいまつを手に集まったという故事に基づき、四百年以上の伝統を誇る。
【写真説明】 福島県須賀川市で行われた日本三大火祭りの一つ「松明あかし」で、燃え盛る巨大なたいまつ=8日夜