【サンパウロ8日共同】金融危機の拡大・再発防止策を話し合う二十カ国・地域の財務相・中央銀行総裁会議(G20)が八日、ブラジル・サンパウロで始まった。ワシントンで十四日にスタートする緊急首脳会合(サミット)の事実上の準備会合。二日間の日程で、九日に採択される声明文書に各種提言が盛り込まれる見通し。
金融危機の影響を受け、これまでの米主導の金融システムを見直し、規制・監督の強化について討議、景気回復策も焦点の一つとなる。資金の流出が相次ぎ国際通貨基金(IMF)の緊急融資を受けたアイスランドなど新興国や途上国の支援についても意見交換する。
ブラジルのマンテガ財務相は七日の記者会見で「世界の成長を引っ張っているのは新興国だ」と述べ、先進七カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)だけでは諸課題は解決できないと強調した。
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