『法廷では事件の被害者の方も証言するのでしょうか。当事者の方の「肉声」を聞くと動揺しそうで、きちんとした判断ができるか心配なのですが。』
刑事裁判では、法廷で取り調べた証拠に基づいて、被告人が有罪かどうか、有罪であればどのような刑にするのかを判断します。このため、法廷で被害者が自らの言葉で証言することも、「証拠」の一つになるのです。
裁判員裁判では、被告人が有罪かどうか、どのような刑にするかは、裁判員や裁判官が一緒に「評議」で議論する中で決めていくことになります。その議論を通じて、公平さに欠ける意見や「法と証拠」に基づかない意見は是正されていくと思います。
裁判官も、裁判員に選ばれた皆さんが、法と証拠に基づいて判断してもらえるように議論を進行し、適切な助言をすることになっていますので、安心してください。
(札幌地検広報官 小野徹)