ロシア太平洋艦隊の原子力潜水艦の事故は20人以上の死者を数えた。ロシア海軍が事故を速やかに公表するのは異例。防衛省幹部は「情報不足で断定はできないが、隠して放射能漏れの疑いを持たれるより、積極的に“シロ”だと宣伝しようとする思惑を感じる」と話す。日本近海は海上自衛隊の哨戒機などが監視しており「事故現場はロシア寄り海域」との見方が有力だ。
事故を起こした原潜はロシア極東の造船所で建造されたという。海自幹部は「試験航行であれば、通常は遠く慣れない海域には行かないはず」と指摘する。
海自は日本とロシアの中間付近まではP3C哨戒機や潜水艦で監視活動をしており、他国の潜水艦が中間からさらに内側まで侵入してくるケースは少ないという。
日本近海では北海道の宗谷岬沖で8月と11月2日の2回、オスカー☆級と呼ばれる原潜を海自が確認。
(注)☆はローマ数字の2