【シャルムエルシェイク(エジプト東部)9日共同】中東和平を支援する米国、国連など4者は9日、エジプトのシャルムエルシェイクで閣僚級会合を開いた。イスラエルとパレスチナは、仲介役である米国の政権交代後も和平交渉を継続する方針を表明、4者も国際社会として支援していくとの声明を発表した。
昨年再開された和平交渉では、ブッシュ米政権中の2008年末の合意を目標に掲げてきたが、達成が絶望的になったことを踏まえ、今後も交渉継続により和平機運を維持するというメッセージを明確に打ち出した。
4者は来春に、モスクワで和平推進のための国際会議を開く方針を決めた。
オバマ次期米大統領は和平仲介に前向きな姿勢。しかし、来年2月に総選挙が行われる予定のイスラエルでは和平消極派の政権に交代する可能性もあり、和平の行方は選挙結果に大きく左右されそうだ。
会合にはライス米国務長官、潘基文国連事務総長らが出席し、パレスチナ自治政府のアッバス議長、イスラエルのリブニ外相が交渉経過を報告。