ノーベル物理学賞に決まった高エネルギー加速器研究機構(茨城県つくば市)の小林誠名誉教授(64)が9日、地元のつくば市で講演し、小中高校生ら約500人に「いろんな疑問を考え続けるのが楽しい」と研究の魅力を語った。
受賞対象の研究を説明した後は会場との質疑応答。中学生時代は何に夢中だったかと聞かれ、小林さんは「中学はよく覚えていないが、高校では毎日テニスばかりしていて勉強はあまりしなかった」と明かした。
また「勉強で疑問がたくさん出て、あきらめたくなる時はどうすればいいか」との質問には「すぐに分からないのは当然。研究でも大抵困難にぶつかるが、問題意識をいつも持っていれば何かの時に解決のきっかけが出てくる」とアドバイス。
小学6年の箕浦千穂さん(12)は「自分も将来、小林先生のような研究をしたい」と話した。