16日投開票の栃木県知事選は終盤戦に入り、再選を目指す無所属現職の福田富一氏(55)=自民、公明推薦=が組織力と知名度を生かし大きくリード、共産新人の党県書記長渡辺繁氏(60)が追う展開となっている。
1期目の実績を強調する福田氏は、子ども医療費の助成拡大や妊婦健診費用の財政支援を公約とし、総人件費の見直しなど財政再建に取り組む姿勢をアピール。
渡辺氏は福田県政を「国のいいなりで冷たい」と批判。知事報酬の3割カットや退職金の半減、土木公共費の削減を公約に掲げている。
民主党の独自候補擁立断念もあって有権者の関心は高まっておらず、投票率が前回の47・65%を下回るとの見方も出ている。